小学5年の娘は、幼稚園よりピアノを習っています。
そのピアノ教室は、幼児教室や学習塾も併設されており、
昨年より、大の苦手な国語のみ塾で見てもらっています。
経営者である先生と、本日、お話しする時間がありました。
「受験、どうされるのですか?」
…実は以前も、そのような問いかけをされまして、
「お試し受験だけしてみようかと思って…」と言いましたところ、
「おかあさん!!受験は真剣勝負ですから、
そんなお考えなら、しない方がいいです」と
きっぱり、ハッキリ、言われたのでした。
「はあ…」と言ってから、半年、また聞かれてしまいました。
「おかあさん、受験するなら、今から始めてももう遅いですけれど、
6年からでは完璧間に合いません。ラストチャンスですよ。」
ちなみに本人は、まったくヤル気がナッシングです。
ただ、先に苦労するか、後で思いっ切り苦労するか…
という話を大げさにしたら
んじゃ、ちょっとやってみても良い、という程度でした。
「おかあさん、挑戦するならテキストも補習タイプから、
受験の入り口に立つくらいのテキストに切り替えなくては絶対無理です。
週に3日くらい通わなくてはですよ。」
ええ、週に3日も塾に?!
いくらになるのでしょう、とまず考えてしまう時点で、もうアウトな親でしょうか。
「おかあさん、ちなみに受ける場合どこを・・・」
「都立小石川」
…先生が目をつむったまま動かなくなってしまいました。
この辺では一番の英才公立高校、東大進学率も高いところです。
先生は、「分かっていないな、このボンクラ親子」と思っている感じ?
なんとも言えない沈黙が…
その沈黙に耐えきれず、私から
「ハハハ、そこしか知らないから思わず言っちゃいました・・・はは、すいません」と
乾いた笑いで切り出しました。
先生は、おもむろに
「おかあさん、理科と社会は親が予習に付き合って教えてあげないとダメなくらい、ハイレベルの内容なんですよ。」
「あ、無理です、ムリムリ…」
「中学・高校で習うレベルのものが受験では出てきたりするんですからね。
学校の勉強だけでは…」などなど
いかに受験が大変か、親がかりの共同作業であるか、
「戦い」であるかを切々と私に語っていきました。
大変ですな・・・
世の中の親御さん、どのタイミングで受験させよう(しよう)と思うのでしょうか。
小学校入園からお受験する人もいますけど…
本人の資質・希望以前に「親のヤル気」が試されそう。
お金ないと、そんな週に何回も塾に通わせられないですしね。
経済力も試される??
学校で習ったことが出ない?
変な世の中…
個人的には、この少子化時代、選ばなければどこかしら
大学には行けるのではないか、と思っています。
むしろ就職難でもあるので、専門学校で技術を磨いたり、数ヶ国語話せたり、
この人じゃないとダメ、という特技や感性を身につけさせたいかなあ…
でも食べていくには特化していないと、厳しいでしょうね。
どこか「子どもの人生は子ども自身で」といいますか
私みたいな親が、下手に介入せず見守っていた方が良いような気がしたりして。
…ダメ??
良い導きがあるように祈りつつ…
小笠原母島へ、娘が3歳ころ旅行しました。
時間がゆっくりで、青い空、透けるほどきれいな海があり、
子どもの目もキラキラしていて…
ウミガメが産卵のため上陸してきたのを
地元の子どもたちと、ワクワクしながら見たなあ。
同じ一生暮らすなら、そういう時間の使い方をしたい、させたいと思ったっけ。
生きる力?なんだか素敵に思えたのは、旅人だったせいかしら。
ああ、そんなこと考えて、結論は出ないまま…
月日はまた過ぎてゆくのでした。
塾の先生に怒られるの巻…