hokkori-uchiumi’s diary

東京都北区で子育てママ応援サロン「ほっこり~の」を起業・運営している代表内海のブログです。イベントやサロンの様子、日常生活のことを書いております。

セミの失楽園!?

セミが鳴くと思い出します。
私と、10歳娘、4歳息子は、昨年見てしまったのです。
セミの交尾」の光景を
 
ある日、私の父と息子がお散歩に。
セミとったよお!」嬉しそうな息子。
見ると2匹のセミが、虫かごに入っていました。
 
そして父が帰り、私たち親子3人になった時、異変がおきました。
 
「ママ~、セミさんがくっついている
心配そうな息子。
駆けつけた娘が
「あ!交尾だ!交尾している
と大きい声で、興味津々と言った様子で叫びました。
なぬ?
交尾の意味を知っているのかい?娘よ?
 
なんと2匹が頭を正反対の方向にして、
尻部分だけ合体しているではありませんか。
そして、ち~っとも動きません。
 
 
息子が「死んじゃったの?」と心配しています。
ええとね…と答えようと思いきや、
「う~ご~けえ~~~!(動け~)」
彼は虫かごを両手で持ち上げると
ガンガンテーブルに打ち付けました!
 
「や、やめなよ~!」
かなりの衝撃がセミたちを襲いました。
そんな中でも離れず、騒がず、微動たりともしません。
集中力…スゴ過ぎです。
 
 
ちなみに私は、ゴキブリの交尾も見たことがあります。
まだ実家にいたころ、長い黒い物体が部屋の隅にあり、
近づいて見ると、セミ同様の体勢で、事のまっ最中でした。
しかし、私の気配に気づくと2匹は大慌て。
逃げようとしますが、頭がそれぞれ逆の方向で、
ゴキブリは後ろ足では歩けないとみえ、あたふた、あたふた
そこを一撃
「ふん、自分だけ助かろうとするからよ」皮肉っぽく思ったものでした。
 
それに比べ、このセミたちのなんと堂々としていることでしょう。
あっぱれ!です。
さすが、土の中で何年も過ごしているだけあり、
器の大きさを感じますね。
 
 
え、でも、まさか本当に死んでいるの・・・?この体勢で?
まったく動きません。
 
 
私は、テレビで見た「失楽園」とかいう番組を思い出してしまいました。
20年くらい前、川島なおみが出演した映画だかドラマだか…ですね。
不倫同士の男女が、駆け落ちして心中するのですが、
なんと、そういうことをしている最中に服毒死してしまうという、
とんでもな~い内容でして…
 
え、まさか、セミ失楽園
プラスチックの虫かごの中、
お互いのはかない人生を思い詰めるうち、そういうことになり…
そしてそのまま息絶えた…
 
えーっ
 
私はこのままの状態で、2匹を土に埋めるべきなのでしょうか?
なんか嫌だわ~(我が家の生き物死体処理班は私です)
 
 
考えふける私をよそに、娘がひょい、と、
合体したままのセミを取り出しました。
「な、何しているの?!」
ママ~、離れないよ、このセミたち」
なんと、力づくで分離させようとしています。きゃ~
意味が分かってやっていたら、やはり相当のKYよ、あ~た!
やめなよ~、頼むからやめてあげてよ
 
 
娘が2匹をはがそうとセミをずらした時、
オスらしきセミの腹部から、真っ赤な針のようなものがメスの尻部へ
刺さっているのが見えました。
糸のように細いのですが、針のように固そうです。
そして、それはセミの地味な色合いからは想像もつかない、
鮮やかな真っ赤な色でして…
 
イマノ アカイノ ナニ・・・?
 
娘と顔を見合わせました。
 
気持ち悪~!と叫んだ娘が虫かごの中に、彼らを投げ戻しました。
見てはいけないものを見てしまった感じです。
ひ~、鳥肌。
 
 
それから30分くらいして、虫かごをふと見ますと、
何事もなかったかのように、分離していました。
夢か幻を私たちは見ていたのでしょうか??と思えるほどに。
 
そして次の日、2匹とも動かなくなっていました。
ご臨終…
 
メスのおなかには赤ちゃんいたのかなあ。
土があったら、産卵していたのかしら。
すまないね。
そんなことを思いつつ…
手厚く花壇に葬ってあげたのでした。